ネモフィラ


特別なスピーチや発表大会などでなくても、人前に立ったり、あるいは沢山の人がいる場面に遭遇すると「緊張しないぞ! 緊張なんかするものか」と思っても、自然と手に汗が出てきたり喉が異様に渇いてきたりするものです。

これらは自律神経の働きよってみられるもので、緊張した時は体が「交感神経優位」な状態になっています。
一般的には緊張状態の時は交感神経が優位な状態、リッラクスモードの時は副交感神経が優位な状態であると言われています。
交感神経とは戦闘モードです。戦うぞ、と身構える時の態勢です。
逆に副交感神経は休息・休養モードです。眠りに入った時の私たちの身体は傷ついた細胞を修復しようと思って自らの身体を休めます。それが副交感神経優位の時です。

こんな具合に自律神経は交感神経と副交感神経と言う二つの相反する働きをもった神経が、お互いにバランスを取りながら働いています。

そして私たちの血管の壁を作っている筋肉・細胞に「平滑筋」というものがあります。
平滑筋は、胃や腸、膀胱など内臓の壁も作っています。
実はこの平滑筋も自律神経の支配を受けていて、自分の意志ではコントロール出来ないと言われています。
緊張状態である交感神経が優位な状態になってしまうと、血管の平滑筋が収縮して血流が減ってしまいます。緊張の他にも、交感神経が優位な状態であるイライラ怒りっぽい感情は、血圧に良くないと言われているのはこのためですね。

冒頭で紹介した「汗が出てくる状態」は交感神経優位な時にみられるもので、汗を出させる汗腺は交感神経による支配を受けています。緊張して喉が渇いている時と言うのは、唾液の分泌が減少している状態です。

唾液腺は副交感神経性の血管拡張神経の支配を受けているので、副交感神経が優位になると唾液が分泌される仕組みになっています。
緊張で喉カラカラという表現は普通に私たちも使っていますし、よく体験することですね。
不思議なくらいに人間の身体はよくできています。

むかしは、狩りや就寝する時などに敵や大型の肉食獣などに備える必要がありました。
今ではそんな衣食住に関しての不安・心配などは少なくなってきています。逆に、ストレスが以前とは比較にならないほど増えてきています。どちらの時代が幸せだったのだろうか、とふと思ったりもています。

このように複雑な神経の支配によって、私たちの体は緊張の状態を体感・目視できるようになります。
緊張した時はどうしても喉が渇いてしまうので、口の中が潤う程度にゆっくりと水分を口に含ませてあげてください。軽い水分補給と深呼吸で少しホッとできるでしょう。