食品表示について

(あってはならないことですが)偽装という言葉が話題になることがあります。食品偽装、偽装工事・・・

法律・ルールどおりに、決まったとおりにやらない・やっていない・それを隠す、というような世界です。
ひょっとしたら私たちが目にする、耳にするのは氷山の一角かも知れません。それだとしたら本当に大変なことです。

特に食品の世界でそれをやられたらたまりません。
表面化しているのが氷山の一角でないことを祈りたいものですが。

ただ、消費者である私たちが、食品を口にする私たちが、赤ちゃんや子どもを育てる親として、できるだけ注意して選択したいものです。
なぜなら、私たちは毎日毎日365日・・・しかも一生涯食品を口にするのです。長い人だと80年、100年といった年数です。

スポンサードリンク

食品表示の不思議な世界

食品の表示については(個人的な感覚ですが)不思議な世界があります。ルールが一律ではないのです。
このライン以下ならば・・・表示しなくてもよいとか、○番目以降なら表示しなくてもよい、というように「何となくメーカーなどに有利なように」ルールが決められて運用されているような感じなのです。

逆にいうと、私たちはそこのカラクリというか実態を理解した上で、裏側を推察できるようにしたいですね。
とりわけアトピーやアレルギー体質から脱却したい、自由になりたい、という思いの方は意識して感じるようになることも大切だと思われます。

包装された商品(包装容器に入れられた商品)とそうでない商品(惣菜など)の食品表示

ズバリ表題について結論を述べますと・・・

加工食品は、パッケージされたもの(包装容器に入れられたものなど)だけが食品の表示義務があります。

つまり、デパ地下やスーパーなどの惣菜コーナーの食材(惣菜)などは表示義務がないのです。
不思議ですね。対面での販売などがメインだから?(説明する機会があるから?)表示しなくてもよい、という決まりなのです。

確かにスーパーで手に取るように商品にはきっちりとラベル表示がされています。
逆に、デパ地下などの食材・惣菜なんかだと大きな皿に盛ってあってそれからグラム当たり○○○円の表示だけがあって、欲しいだけ小分けに購入するというようなスタイルです。

親切な業者さんは別ですが、原材料の表示についての細かい表示はされていないのが普通です。
もちろん、国産「マツタケ」といったようにアピールしたい時には、産地表示などがきっちりとされている場合もあります。

ということは、デパ地下の惣菜屋さんが並べている商品(食材・惣菜)も
①自分たちで(自分たちの工場で)つくっているけど、原材料は国内産ばかりではない
②違う業者がつくったものを仕入れて販売している
といったような二つの可能性があります。

性善説に立つならば、このデパートに入っている業者さんだから安心だ。
きっと、原材料も安心なものを使用しているに決まっているだろし、
この業者さんに出入りしている・取引している別の業者さんもきっと大丈夫なところだ・安心できるところだ、という具合に(無意識のうちに・イメージ的に)感じてしまっているかも知れません。

もし性悪説に立つならば、上記の考え方とまったく反対のことが言えると思います。
この業者が仕入れている先は大丈夫だろうか、外注化しているものがあるとしたらその外注先は安心できる先なのだろうか
というようなことを心配しなくてはなりません。
現実的にはそこまで思いをはせることはないと思います。意識することなく購入しているはずです。

でも、やはり、表示義務がないわけですから(自分が買うとしたら)どんなものが入っているのだろうか、と一瞬でも意識してみることは大事です。

もちろんデパ地下の業者さんだけの話ではありません。
近所のスーパーでもいっしょです。必ずしもすべてが(スーパーなどの)建物の施設内でつくられているものだけではないかも知れません。
外注されているのもきっとあると思います。

食品表示にない惣菜などの材料(食材)はどこからやってくるのか

心配したらキリがありません。
上記でも述べましたが、中国産の野菜や食材などが紛れ込む可能性はたぶんにあります。
実は、私たちの目の前に並べられる食品・食材・惣菜がどんな感じでつくられてやってくるのか、というのを少しだけみてみたいと思います。

もちろんすべてが同じやり方でつくられている、というわけではありません。そこは十分にご留意ください。

鯵の南蛮漬けについてみてみましょう。

私たちの前に(惣菜コーナーで)並ぶ時は、鯵の南蛮漬け・グラム当たり○○円です。
こんなケースだったらどうでしょうか・・・

A社(宮崎県)・・・地元の青果市場からピーマンを購入して(仕入れて)自社の食品加工場で細くカット ⇒ これを隣県のB社に発送する

B社(鹿児島県)・・・地元の魚市場から鯵を仕入れて唐揚げに加工。さらにA社から仕入れたピーマンといっしょにまぜて鯵の南蛮漬けを製造。

B社はそれを運送会社に委託して、福岡市などの都市圏のデパートに出荷

さあ、こんな場合だとどうでしょうか。割とよくある話だと思います。
どんなリスクというか、食品表示の観点から疑問に感じてしまうことがあるでしょうか。

  • A社は、どこ産のピーマンを使用しているのだろうか
  • A社は、カットしたあと(漂白剤や防腐剤などの)食品添加物は使っていないのだろうか
  • A社からB社までの輸送においてどのくらいの時間がかかっているのだろうか
  • B社が仕入れた鯵の魚は、どこで獲れたもので、しかもB社はその市場からどのくらいのところで加工しているのだろうか。
    (場合によっては)B社は海の近くではなくて、高速道路インター近くの業者ではなかろうか
  • B社は加工する時に「どんな油」を使用しているのだろうか
  • B社から出荷して都市部のデパートなどにならぶまでにどのくらいの距離(時間)があるのだろうか
  • B社は、防腐剤などの使用はどうなっているのだろうか

疑えだせばキリがありません。でも、食品表示においては表示義務はありませんし、私たちは知るすべもないというのが実際のところです。

だからこそ、しっかりとした意識でもって、見る目・見抜く目を日頃から持っておきたいものです。

まとめ

私たちは見た目や口コミ、それから自分の感性・皮膚感覚で商品を選んだりします。自分に必要なもの・必要な栄養素は食べたいもの・美味しいもの、というモノサシでの判断で選択したりします。もちろんそのやり方が間違っているわけではありませんし、人生を楽しいものハッピーなものにするためには必要な判断の仕方だと思います。

ただし・・・もし、あなたがアトピー・アレルギー体質でお悩みなら生活習慣・食生活を振り返ってみることは非常に大切です。場合によっては見直すことも必要です。(見直す=あらためる、ということです)

繰り返しますけど、食品添加物を体内に入れることをゼロにすることは非常に難しいと思います。であれば、可能な限りで避ける努力・工夫をしてください。

サイト運営者の私は、ダイエット目的で2週間の断食をしたことがあります。食生活、生活習慣、身体内の毒素などをリセットした形です。ただ、元の食生活に復食した後も(断食前と)同じような食生活に戻ってしまいました。それだけが残念です。せっかくリセットしたのに、です。

そのくらいの覚悟というかやる気があれば、食品添加物を少なくすることは十分にできることです。アトピー・アレルギー体質からの脱却を目指す方はトライ・チャレンジされてもいいかも知れません。
※当サイトにて 無料ダウンロードできるガイドブック にも関連情報を記載してあります。良かったら参考にされてみてください。

スポンサードリンク

ページの先頭へ