防カビ剤(食品添加物)

防カビ剤(食品添加物)についての説明ページです。

防カビ剤について

まずはショッキングな数値をひろってみます。
日本での物流を考えると、九州から東京まで約2日もあれば宅配便などの荷物が届きます。これって簡単にイメージできますね。

さあ、それに流通という仕組みを入れてみます。
九州の農園で獲れた果実・・・その日のうちに出荷されるでしょうか。疑問です。でもギリギリ間に合ったします。・・・1日目だとしましょう。
翌日、農協や物流倉庫を経てそのまま大都市圏の青果市場へ輸送されたとします。・・・2日目です。

3日目もトラックの中で、3日目の夕方、大都市圏に到着しました。
すぐ翌日の朝、青果市場のセリにかけられたとしても、仲卸さんや業者さんが仕入れて、店先に並ぶのは・・・
その日の午前中だったとしても・・・そうです、すでに4日目になっているのです。

国内物流のこのケースなら、防カビ剤の出番はないですね。
だからこそ、東京などの大都市圏だと近隣の農家から朝、それこそ夜が明ける前に収穫したものをその日のうちに店頭に並べるというような商品が求められたりするのだと思います。

もう一つ別の観点からの考察です。海外からの場合、日数と料金はどんなものでしょうか。

日数と料金比較

コンテナなどで運ばれるものと、私たちが通常使うような小包クラスの話では運賃体系や日数などに直接の関係はないかも知れません。
でも、だいたいのイメージはできると思います。

あくまでもサンプル的なものです。悪意はありません。
日本郵便の国際料金です。

個人レベルで1kgの荷物を送った場合の話です。

日本から外国(相手国) 航空便だと 航空便(エコノミー) 船便だと
日本 ⇒ アメリカ 約1,900円
シカゴ 5日 ニューヨーク 7日
サンフランシスコ 8日
約1,100円
本土各地 約2週間前後
約800円
本土まで約2ヶ月
日本 ⇒ オーストラリア 約1,900円
約7日
約1,100円
約2週間前後
約800円
約2ヶ月
日本 ⇒ ブラジル 約2,500円
9日
約1,300円
約3週間
約800円
約3ヶ月前後

これから何が言えると思いますか。
当然、輸入されるようなモノはロットが大きくなりますから料金体系はまったく違ったものになるのは事実です。

築地市場で仕入れた「マグロ」をその日のうちに香港の日本食・寿司チェーン店へというような話は別です。

もし、あなたがこういったコトに関係する業者だったらどのようにして費用対効果を考えますか。
消費者の利益と会社の利益(コスト・費用)との板挟みです。

かなりの時間をかけて(相当の距離を)旅してやってくるのだなあ、というのが理解できると思います。
おそらく、数週間という単位だと防腐剤なり、防カビ剤なりが使用されているだろうな、ということも容易に理解できるのではないでしょうか。

数週間とか数ヶ月という単位で腐れてもらっては困るからです。

船便と冷蔵船

近年の技術の進歩(保存技術も含めて)などで、長い間ずっと旅することでも大丈夫なようになっているのだろうとは思います。
冷蔵技術の進んだ(冷蔵設備を完備した)船便が使われているのだろう、ということです。

でも、それは船内だけの話です。港や空港までの移動、日本に来てからの市場から地方都市・スーパーなど店先までの移動はどう考えてもトラック輸送だと思います。

防カビ剤、防腐剤・・・などが振り掛けてあって当たり前かな、なんて思いこんでしまうのは私だけでしょうか。

総合的に、すべてのコストを計算する過程で防カビ剤や防腐剤などの費用と、輸送コストなどあらゆるシミュレーション・組み合わせでもって最終的な利益を判断するでしょうね。
その結果として、防カビ剤や防腐剤などの食品添加物が使われているということも十分にあり得るのだと思われます。

あとは、自分たちがどう判断するかです。

外国産のオレンジ・レモンなどの柑橘類、それとバナナ。こういったものには防カビ剤が使用されていて当たり前なんでしょうね。

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