カルシウムと長生きについて
カルシウム(ミネラル)と長生き(長寿)についての説明です。
カルシウム(ミネラル)と長生き(長寿)について
まずはカルシウムパラドックスについてみてください。
一言でいうと、血液中のカルシウムが不足すると、脳が指令を出して骨などからカルシウムを放出しなさい、ということになって、しかもそれが必要以上に放出され血管壁などに付着することになるというものです。
となると、その沈着したカルシウムが脳の血管で悪さを引き起こすと脳梗塞・脳出血になります。
また、それが心臓で起こると心筋梗塞・狭心症を引き起こすことになったりします。
つまり、カルシウムが不足すると(パラドックスが起こることで)深刻な状況になる、ということです。
この反対に、カルシウムの多い水を摂取することは、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを軽減することにつながります。
それで、カルシウムの摂取が長生きにつながる、という方程式が成り立つことになります。
人間の身体は不思議なものです。
ちょうどバランスよく調整・調節してくれるようにはなっていないのですね。
以前、カルシウム万能主義ではありませんが、カルシウムが身体にいい、カルシウムをたくさん摂取しなさい、というようなことが声高らかに叫ばれていました。
いわゆる健康サプリメントでも瓶詰されたカルシウムの錠剤が絶えずテレビCMに出ていたような気がします。
それがいつの間にか、マグネシウムといっしょに摂取するのが理想というか、いちばんいいのですよ、というようなコトになっています。
まあ、こういった話というのは科学の進歩に伴っていくらでもありますね。
例えば、昔は運動の基本は(足腰鍛えるのは)ウサギ跳びだ、ということで精神的なものの強化も含めて(いわゆる根性的な世界で)奨励されていた時代がありました。
今では、とんでもないコトになっています。
それこそ一発で膝を痛めてしまうかも知れません。
科学の進歩やいろんな検査・分析などが進んで、むかしの善が、今の時代は悪になる、というのはよくあることですね。
私たちは、確かなモノを見極める「目」というか、自分なりのアンテナを感度の良いものにしておく必要があります。
そして、自分にとって「真実」というものを判断できるだけの能力・脳力が求められることになります。